兵庫医大NMN注射が血中脂質量を減少させることを示唆する研究結果を発表

2022.9.13

 

これまでにNMNの経口投与は安全性が実証されていますが、静脈内注射の安全性は未だ確認されておらず、日本国内のいくつかのクリニックでNMNの静脈内投与による臨床が推し進められているところです。NMNを直接血管内に投与すると、体の中心的な解毒器官である肝臓を経由しし、肝臓でろ過されなければ、NMNは心臓や膵臓、腎臓に障害を与える可能性があると懸念されていました。

 

この度、兵庫医科大学の後藤教授らは、NMNを注射した場合においても、安全に代謝され、中性脂肪(トリグリセライド)濃度が大幅に低下することを、Cureus誌に発表しました。

さらに、NMNの血管内投与により、長寿を促進する分子であるNAD+の血中濃度が約20%も上昇することが判明。NMNの経口摂取では、NMNが血中トリグリセリドレベルを低下させることは知見されていなかったが、血管内投与においても、NMNは安全に代謝され、中性脂肪レベルを低下させるのに役立つ可能性があることを示したとしている。中性脂肪の上昇は、脂肪肝疾患やII型糖尿病と関連しているため、NMN注射は、これらの加齢に伴う疾患に対抗する方法になり得ることが期待されます。

 

後藤教授らの研究チームは、“NMNを静脈内投与した場合、中性脂肪値を下げるなど、経口摂取はない利点が得られる可能性があり、今後の研究では、NMNの静脈内注射が、筋肉の衰え、インスリン不感症、皮膚などの臓器におけるNAD+レベルの低下など、加齢に関連する状態にどのように影響するかを調べる必要がある。さらに、NMN注射の効果は、より長い期間にわたって測定していく必要があります。”としています。

 

【出典】

Kimura S, Ichikawa M, Sugawara S, et al. (September 05, 2022) Nicotinamide Mononucleotide Is Safely Metabolized and Significantly Reduces Blood Triglyceride Levels in Healthy Individuals. Cureus 14(9): e28812. doi:10.7759/cureus.28812

 

 

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